アクアフォレスト

熱帯魚と水草の専門店

HOW TO

水草ってなに?

まずはアクアリウムの世界で水草と呼称している植物の 定義からお話していきます。
一言でいえば 水中育成が可能な植物 と言えますが、下記のように分類ができます。

1.抽水性植物~水面を突き抜けて 草体を水面上に出し生活するもの~
2.沈水生植物~常に植物体全体が水面下にある状態で生活するもの~
3.浮葉性植物~根は水底に張るが葉を水面に浮かせた状態で生活するもの~
4.浮遊性植物~常に水面に浮かんでいて漂った状態で生活するもの~

実は熱帯魚ショップなどで売られている水草は、ほとんどが1の抽水性植物に分類される植物で、自然界でも雨季などに河川が増水した場合のみ、水中生活を行っている植物だと言うことをぜひ覚えておいて下さい。

実際に水草を生産しているファームでも、多くの水草は水上で栽培されています。ちなみに水草が空気中で展開する葉を水上葉(気中葉) 水中で展開する葉を水中葉といいます。覚えておいてくださいね。

ところで水上葉と水中葉の違いってなんでしょうか?

陸上で生活している植物は葉からの蒸散のコントロールの為にクチクラ層で表面を覆い気孔を発達させています。逆に水中で生活している植物は草体の廻り全て が水ですので(当たり前ですね)蒸散コントロールの為のクチクラ層や気孔は全く無いか退化しています。
だから空気中に水中葉の水草を置いておくと すぐにカリカリになってしまうのですね。

この後は各分類ごとに大まかな説明をしていきます。

抽水性植物について

販売されている水草の多くは抽水性植物なのは前述しましたが、抽水性植物の全てが水中葉を出す訳ではありませんので間違えないでくださいね。
たとえば沼などに生えているヨシなどは根は水中ですが水中葉は出しませんよね。
ここでは水中葉を出す水草に関して解説していきます。

代表的な水草としてはハイグロの仲間、ロタラの仲間などがあります。というか熱帯魚ショップで販売されている水草の80%程度がこの種の水草ですね 。
この仲間の水草の多くは熱帯魚ショップでは水上葉で販売されていることが多いので、育成のポイントとしては、いかに早く水槽の環境になれてもらい水中葉を展開してもらうかという部分になると思います。
水上葉の水草を水槽内に植え込むと 水草はビックリ(?)してあわてて水中葉を出し始めます。多少環境的(水槽の設備)に厳しい状況でも植込み当初は水中葉を元気よく出すものなのです。
ある程度の水中葉が出てくると、お役ご免とばかりに下葉の水上葉が枯れてきます。水上葉は水中では維持できませんので、枯れた枯れたと慌てないで下さいね。

上記のように当初は水中葉を展開して行きますが そのまま完全に水中生活に切り替ってゆくかはそれぞれの水草の育成条件に見合った設備が備わっているかによってきます。

どんな設備が必要で どんなメンテナンスをしてゆけば良いかは 次回以降で解説してゆきます。

沈水性植物について

そもそも植物は水中(海中)で誕生し、その後進化の過程で徐々に陸上に勢力をひろげてきたことは良く知られていますが、この仲間はさらに陸上から水中に戻っていったと考えられています。
代表的な仲間としてはバリスネリア・カボンバ・マツモなどが有名ですね。
当然水上葉は作らず 一生を水中内で過ごします。
これらの水草は本来非常に丈夫なのですが、ファームものにしても採集物にしても強烈な太陽光のもとに生活していたので、水槽内だと光量不足のため葉がどんどん落ちてしまうことがあります。
いっそのこと植えこみ時に新葉以外は落としてしまうのも良いかもしれません。水槽内の光量下で出てきた葉が増えてくれば安心ですね。

浮葉性植物について

日本にも多くの種が存在する浮葉性植物ですが、残念ながら多くの種類は水槽育成には向いておらず、どちらかというとビオトープで楽しむ水草が多いですね。
代表的な種類はニムフォイデス(睡蓮)コウホネなどがあります。
ただし特に睡蓮の仲間などは非常に魅力的な花を咲かせるものが多く、ぜひお庭やベランダなどで楽しんでみていただきたいと思います。
熱帯性睡蓮ですと越冬できない種類もありますが、温帯性睡蓮の多くは越冬可能ですのですので、長年楽しめますし、うまく種を取ることが出来れば本当に楽しめると思いますよ。

浮遊性植物について

いわゆる浮き草の仲間ですが この数年のビオトープ人気で新しい種類が多数紹介され、蛍光灯でも育成可能な種類も増えてきたので、室内でも十分楽しめると思います。
ただし非常に繁殖力が旺盛な種類が多く、あっという間に水面を覆い尽くして水槽内の水草への光を遮ってしまうこともありますので、注意が必要ですね。
水草レイアウトでもモチロン楽しめますが、ベタの泡巣の足場にしようしたり、魚の飛び出し防止や水中の硝酸塩濃度の低下などにも有効ですので覚えておきましょう。

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