2月22日のブログ「各社LED照明比較してみました」の第2弾です
今回は45センチと60センチ水槽向け照明をチェックしてみました。
前回も書きましたがあくまで照度だけなので波長はチェックしておりません。
そのため、今回の測定結果の数値が大きければよいと言うわけではありませんが
実際に使ってみた印象としては照度の数値が大きいほうが水草の育ちが良かったです。
これからも水草の育成に適した波長、魚や水草がきれいに見える演色性が高い照明が
出てくる事を期待しております。
★テスト方法
・テストする水槽(45×27×30)にライトをセッティングして水槽底面に照度計を設置。
・照明器具を普通に設置して計測(スタンドの有無により測定器までの距離が変わります)。
・ライトは少し時間が経ってから明るさが安定するので約10分後に計測。
・店内でテストを行いましたので室内照明が150lxある環境でした。
・照明直下の一番明るい場所の数値を掲載します
・照度計計測値lx(ルクス)で表示します
ADA アクアスカイ451 5850lx(白45灯 22W)
他を圧倒してかなり明るい数値が出ました。奥行き27センチの水槽だともう一台のせることができます。
水草の育成もばっちりなので一番オススメなLED照明器具です。
テトラ スライドライト4560 1470lx 青だけ点灯320lx (白24灯 青15灯 7.9W)
新しいモデルですが高さがあると光が届かなくなりライトが弱く感じますね。
お魚飼育メインの水槽で使用するライトですね。
奥行き幅が小さいので複数台使用明るさをカバーすることもできると思います。
テトラ リフトアップライト4551 4500lx リフトなし水槽に直置き 4690lx (蛍光灯白球 24W)
蛍光灯の中でも結構いい数値だと思います。反射板もあるので照明効率が良いのかもしれませんね。
2台使用すればほとんどの水草は育ちそうな感じですね。
アクアスカイ以外のLEDとくらべると断然明るいです。
カラーライト450 2灯 3640lx (蛍光灯 15W×2 36W)
純正の電球のままだとやや暗い感じですね。12000Kなどの明るい電球に交換して使えば
結構明るいと思います。本格的な水草育成には2台必要だと思いいます。
ゼンスイ LED450白 3020lx (白120灯 8.2W)
小さいなLEDを数多く配置する方式のLED器具です。LED特有の直線的な明るさと言うよりは
蛍光灯に近い均一で光を行渡らせる雰囲気を持っています。
白青っぽい色も水槽の透明感が増して良いと思います。
GEX クリアライト450 1780lx 白のみ1580lx 青のみ350lx 赤のみ240lx (白18灯 青6灯 6灯 7W)
魚の色や水草の色がきれいに出るといわれている3色タイプのLED器具です。
とっても薄型で照明器具の進歩を感じるデザインです。ただし、光量はあまり強くなく
水草育成にはちょっと暗いと感じます。
以前GEXの営業さんがいままでのは日亜で今回はCREE社のを使用していると言っていた気がします。
GEXのLEDは暗めだけど他社製LEDよりも水草が育つと言う話を聞きますがお店ではまだ試した事がないです。
★テスト方法
・テストする水槽(60×30×36)にライトをセッティングして水槽底面に照度計を設置。
・照明器具を普通に設置して計測(スタンドの有無により測定器までの距離が変わります)。
・ライトは少し時間が経ってから明るさが安定するので約10分後に計測。
・店内でテストを行いましたので室内照明が150lxある環境でした。
・照明直下の一番明るい場所の数値を掲載します
・照度計計測値lx(ルクス)で表示します
ADA アクアスカイ602 11500lx 水槽の角付近9760lx (白126 60W)
圧倒的な明るさに驚かされますね。見た目も明るいですが数値もかなりでてますね。
お店ではレイアウト水槽を作りセット初期からこのライトで育成してみましたが全く問題なかったです。
明るさが強いせいなのかロタラ・インジカの赤みがとても強く出る印象です。
ADA アクアスカイ601 5650lx 水槽の角付近5030lx (白63灯 30W)
一灯式でも結構明るいですね。ある程度の水草は育成できますが角の前景草はちょっと注意が必要ですね。
玄人はアクアスカイ602ではなく601を2台買って、ライト位置を自由に決めたりメンテナンスのときに
1台だけ残して明るい状態でトリミングを行うそうです。冷却ファンの設置や配管も自由度が高くなりそうですね。
GEX クリアライト600 白青赤1660lx 白のみ1520lx 赤のみ180lx 青のみ280lx (白27灯 青9灯 9灯 10W)
45センチ用と同様に演色性が高く見た目もすっきりな照明器具です。
もう少し明るくなるとより使いやすくなると思います。
今後の新商品に期待ですね!
ゼンスイ LED600白 2220lx (白180灯 12.6W)
45センチ用と同じ素子を使っている商品です。
水深が深くなった分、小さな電球なので光が届きづらくなってきている感じです。
白青い色味が人気で他の照明器具と組み合わせて使っている方も多いようです。
テトラ スライドLED6070 青白1290lx 青260lx リフトなし1490 (白30灯 青18灯 9.2W)
ライトリフトを使うと水底までの距離が遠くなって余計に光が弱くなってしまいます。
丈夫な水草を育成するとしても複数台使用したほうが良いと思います。
もう少し強い光の方が水槽内も明るく見えてよいと思います。
ニッソー カラーライト600(20W×2本 49W) 2880lx PG-2のみ1310lx PG-3のみ1650lx
テクニカレフクリアー球2本換装 3660lx
比較対象として昔からある蛍光灯を調べてみました。
純正球だとちょっと暗いですがテクニカ電球にするとずいぶん良くなりますね。
昔はこのライト2台で水草水槽を作るのが定番でした。
テクニカ インバーターライト600 2灯(本体3年以上使用、電球新品) 7200lx (18W×2灯 75W)1灯3800lx
明るいと評判のテクニカはやっぱり明るかったという印象です。
本体がやや疲れていますので新しい本体だったらもう少し良い結果だと思います。
反射板の汚れは光量低下の原因になりますのでご自宅のライトもたまに掃除してあげてください。
インバーターの力で光量アップさせ、さらに反射膜電球とドイツ製高効率反射板でさらに
光無駄なく水槽側に向けています。
この照明2台を載せると光量不足で育たない水草はないといえるでしょう。
その分、気を抜くとコケが大発生するので注意が必要です。
アクアシステム アクシーパワーツイン(本体2年使用電球新品 白球55W×2灯) 8440lx 1灯4460lx
(画像はニューツインですが55W×2灯でテストしています)
デザインと光量、手ごろな価格で人気だったパワーツインもチェックしてみました。
このライトも抜群に明るく水草の育成にはオススメですね。
ただし、明るさも抜群ですが消費電力もすごいですね。
交換電球の値段がやや高いのと消費電力量を考えるとLED化も検討したくなりますね。
このライトは奥行き30センチだと2台乗せられないので一台での使用となります。
全体的に見ると45センチと60センチの2サイズをだしている機種は同じ素子を使っているため
水深が深くなった分だけ60センチ水槽では暗くなってしまいます。
いままでの蛍光灯の場合は45センチだと15W、60センチだと20Wで電球自体が違いました。
電球が違うと水底まで届く光の強さも変わり20Wのほうが有利な事が多かったです。
蛍光灯のようにLEDに関しても素子を変えるなどの工夫してくれると大きな水槽でも導入しやすいと思います。
アクアスカイ602は値段もいいですが蛍光灯人気機種のテクニカインバーターライトと
アクシーパワーツインをも上回る光量でした。色合いは若干黄色い感じで暖色系の光という感じです。
ADAを追随してこれからもいろいろなメーカーからLED照明が発売されると思いますので
楽しみですね。30センチ以下の小型水槽向けの明るいLEDライトの発売を期待しています。
20センチキューブぐらいでもばっちり水草育成ができる時代が近づいていると思います。
まだまだ発展途中のLED照明器具ですが夏場の温度上昇対策にも活躍してくれそうです。
また、新しくて良いLED照明が出たらご紹介したいと思います。