レイアウト画像

60cmアクアテラリウム水槽を製作しました!

皆さんこんにちは。アクアフォレスト・お魚担当上野です。
今回の記事では私が先日製作したアクアテラリウムを紹介させていただきます。
その前に「アクアテラリウムってなんだ?」という方のために簡単な説明を。
一般的なアクアリウムというと、水槽いっぱいに水を張ってお魚や水草の飼育・栽培をする、つまり水中の様子を楽しむものですよね?
アクアテラリウムは、水中部分だけではなく陸上部分も作って、陸上の様子も楽しめると言う画期的な水槽なのです!
具体的に陸上部分で何を使うかというと、観葉植物や、シダ・コケの仲間などです。もちろん、水草を水上葉で楽しむことも可能です。
普段の見慣れた水草の違った姿を見ることが出来るのも、アクアテラリウムの魅力のひとつだと個人的には思います。
さて、前置きはこの辺にして、今回製作したアクアテラリウムのご紹介に移りたいとおもいます。

まず、使った水槽はこちら。
karigumi1※水槽単体の写真を取り忘れてしまったので、いきなり仮組みの写真で失礼します。

GEX タートルテラリウム600 9396
600×300×400mm(幅×奥行き×高さ)(正面の高さ300mm)

正面のガラスだけ低くカットされた、アクアテラリウムにピッタリの水槽です。
この600サイズ以外にも、450サイズ(450×300×300、正面200 7020円)、300サイズ(300×300×300、正面200 5940円)がございます。
照明はADAのアクアスカイ601を使用。LED照明はメタルハライドランプや蛍光灯と違って、光そのものに熱を含まないので、陸上部分の植物の葉焼けが起こりにくいです。
ADAのアクアスカイシリーズでしたら光量も十分なので、アクアテラリウムにもってこいですね。デザインも綺麗で開放的な雰囲気を出しやすいのも◎です。
続いては濾過システムのご紹介。
今回使ったのはこちら。水中モーター式の底面フィルターです。
slidebase

ニッソー スライドベースパワー 3909

今回はこちらを二台と追加の底面パネル、スライドベースフリー(799円)を一枚使用しました。
底面フィルターを使う際、重要になってくるのが底床材の選択です。今回はソイルを使うことにしたのですが、粒が小さすぎたり、柔らかすぎるとすぐに潰れてフィルターが詰まってしまいます。そこで、今回選んだのはこちらのソイルです。

dr

ドクターソイル 8kg 4094

粒の大きさ、硬さともに底面フィルターにピッタリです。吸着効果が高いのも嬉しいですね。特に今回は流木を多用するので、流木のアクを吸着してくれることに期待です。
色も明るめの茶色なので、暗くなりがちなアクアテラリウムの水中部分にピッタリです。

器材が決まったら早速仮組みです。大小の塊状の流木を使用しました。事前に三日間お湯につけてアク抜きをし、沈下テストを済ませています。アク抜きの際はアク抜き剤を使うとアクの抜けが早くなります。

karigumi

崩れてこないようにしっかり組むのが重要です。アクアテラリウムにおいてはこの仮組み作業がもっとも重要な工程だと私は考えます。
ここで全体の構図が決まってしまうわけですから。じっくり時間をかけましょう。
納得のいく仮組みが出来たら、一度流木を崩します。多くの方が「え、なんで!?」と思われるかもしれませんね。
仮組みの際には多くの木屑が発生します。この木屑が水中モーターに入り込んでしまうと、最悪モーターが止まってしまうのです。ですから、一度流木を取り除いて、木屑を綺麗に掃除しましょう。
このとき、写真を撮っておかないと、元通りに復元するのが難しくなるので注意しましょう。
・・・・・・実際は写真を撮ってあっても完全に復元することはほぼ不可能ではありますが。構図の基本を崩さず、おおまかに再現できれば問題ありません。

木屑を取り除いたら、底面フィルターのパネルに薄く裂いたウールマットを敷きます。そうすることによって、木屑や細かいソイルがフィルター内、水中モーター内に侵入することを防ぎます。

mat

ウールマットを敷いてから、再び流木を組み、ソイルを敷いていきます。……実は私は一回うっかりウールマットを敷くのを忘れて流木を戻してしまい、心が折れそうになりながら三回目の土台組みをしました。
皆様もお気をつけ下さい。
ちなみに今回私は流木を組んでからソイルを流し込みましたが、場所によっては流木の陰になって流し込みにくい部分もありました。流木を組んでからソイルを流し込む事によって、土台を安定させようと思ったのですが、こういった難しさも出てきます。
レイアウトによってはソイルを先に敷いてから流木を組んでもいいと思います。

写真の左サイドに見えるのはスライドベースパワー付属の出水パイプです。これによって大きな水の流れを作ります。
右サイドにあるのは分水器(別売り、370円)です。これにエアチューブを繋いで各所に水を流し、陸上部分の植物が乾かないようにします。

bunnsuiki

分水器に繋ぐ際、エアチューブは少し長めに用意して、隣通しの出水口を繋いで輪を作ります。そして、実際に流木等にセットするときはこれを都合のいい箇所でカットすればいいわけです。
1本1本必要な長さのエアチューブを計って用意して……とやっていると中々大変ですからね。
そして、流木を組んだら水の流れが必要な部分にエアチューブを固定していきます。

sousui

ビニタイを使うのが一般的です。今回使ったのはADA社のウッドタイトです。

wood

ビニタイを結べないような場所に設置したいときは、電気コードを固定する小さなコの字型の金具を使うと便利です。これにエアチューブをはさんで流木に刺すだけです。
また、ちょっとした裏技として、エアチューブの先端に数cmに切ったステンレス製の針金を差し込んでおくと、エアチューブを自在に曲げて固定できるので便利です。
・・・・・・このあたりのエアチューブのとり回しは、文章だと少し分かりにくいですね。興味のある方はぜひ店頭で上野にお聞き下さい。

このあたりの工程、作業に夢中で写真を撮り忘れてしまいましたがご容赦下さい。とにかく、配置する植物の位置、種類ごとの特性(湿った環境が好き、乾燥していた方がいい、等)に注意してエアチューブを設置します。
こればかりは実際に水を流さないと分かりませんから、水を張り、モーターを回して、何回も微調整を繰り返します。
今回私は一日で完成させましたが、一晩水を回して、翌日に水の流れをチェックするのも良い方法だと思います。湿っている部分、乾燥した部分がはっきり分かりますからね。

エアチューブの配置が決まったら、植物を置いていきます。今回使用した植物はこちら。

microsミクロソリウム・プテロプス・ナローo-kuroオーストラリアンクローバー

glグロッソスティグマ(侘び草)

nanaminiアヌビアス・ナナ・ミニ

また、各所に写っている通り、ウィローモスとリシアもあります。特にウィローモスはかなりたくさん使いました。その理由はまた後ほど。
これらは普通のアクアリウムで馴染みの深い水草たちですね。一般的にアクアテラリウムの陸上部分というと、観葉植物を使うことが多いように思いますが、今回はあえて水草の水上葉を楽しんでみようと思います。熱帯魚・水草のお店、アクアフォレストですからね。(もちろん観葉植物のお取扱いもありますよ!)

しかし、せっかく陸上部分があるのに、水草しか使わないのもおもしろくないですよね?もちろん他の植物も使っています。

borubiボルビティスsp.ベビーリーフ

「え、ボルビティスって水草じゃないの?」と思われる方が多いかと思います。普通ボルビティスというとヒュデロッティが思い浮かぶと思いますが、こちらは良く流通している水草ですね。
こちらのベビーリーフはヒュデロッティよりも葉っぱが小さく、とても可愛らしい植物です。ですが、残念ながら水中育成にはあまり向いていません。
水中維持は一応不可能ではないようですが、水上のような美しい葉っぱを保つことは難しいようです。
今回アクアテラリウム作成の指示を受けたときに、真っ先に使おうと思ったのがこの植物です。

その他、陸上のコケも使ってみました。

hinokigokeヒノキゴケ

kotubogokeコツボゴケ

sunagokeスナゴケ

コケは種類によって乾燥した場所が好きなもの、湿った場所が好きなもの、日当たりが良い場所が好きなもの、日陰が好きなもの、とそれぞれ好む環境が異なります。
それぞれの性質に合わせて配置場所を考えましょう。

ところで、陸上部分の植物をどうやって流木に固定するか説明していませんでしたね。実は、水中の植栽より簡単なんです。

borubiset

根の部分に湿らせたウィローモスを巻いて置く、これだけです。水が接着剤の役割を果たして、意外なくらいしっかり固定することが出来ます。
ただ、今回グロッソスティグマだけは侘び草を使ってもっと楽をしました。

さて、陸上部分はそんな感じで、次は水中部分にいきましょう。水中部分は光もあまり届かないし、今回二酸化炭素も添加していないので、簡単な水草にしました。

greenクリプトコリネ・パルバ(小さい方)、クリプトコリネ・ウェンティーグリーン(大きい方)

sakanaクリプトコリネ・ウェンティーブラウン
一緒に写っているのでお魚もついでにご紹介。プラチナホワイトエンゼルとネオンドワーフレインボーです。影が多いレイアウトなので、あまり臆病でなく、正面に出てきてくれる、少し大きめのお魚を選びました。

あとは、水上で使ったアヌビアス・ナナ・ミニを水中でも使っています。
そして、出来上がったアクアテラリウムがこちら!

syomen

水中部分があまりに暗いので、水作の水中LEDを設置しました。これは製作直後で、およそ一ヶ月前のものです。
そして、現在の様子がこちら!

1month

ライトの反射が酷くて申し訳ありません……。上部がほとんど分かりませんね。
今回一番心配していたのはグロッソスティグマの成長だったのですが、見事に絨毯になってくれました。花が咲いてくれたら最高なのですが……。
その他の植物もまずまず順調です。ミクロソリウムとボルビティスの葉が少し乾燥気味ですが。うーん、実はこの水槽、空調の真下にあるのです。そのせいかもしれませんが、様子を見ながら水流を調整していきたいと思います。
それから、浮き草各種も足されています。私ではなく、スタッフ若生の手によって(笑) 休日明けに出勤したら出現しておりました。

mos

ウィローモスの水上葉が美しい……。

残念ながら今回正面からの写真はありません。水中部分が暗いので、どうしても上野が写りこんでしまって残念なことに……。
写真技術も磨かないといけませんね。世界水草レイアウトコンテストもありますし(今年はカメラマンさんにお願いしました)。

こちらのアクアテラリウム、アクアフォレストのレジ横に設置してあります。お買い物の際に、是非ご覧ください。
詳しい作り方などもどんどんご質問下さい!
それでは、本日はこのあたりで。今回ほとんどお魚のお話はしませんでしたが、お魚担当・上野でした!

 

 

 

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