生体担当齊藤です。
本日ご紹介するお魚は5種類です。
よろしくお願いします!
スクレロミスタックス・バルバータス(リオ・デ・ジャネイロ産)
リオデジャネイロやサンパウロに生息する大型のコリドラスの仲間。
サンダーという柄が割れるタイプや幾つかのバリエーションも知られていますが、
中でもリオ・デ・ジャネイロ産のオスは漆黒ボディに金色のストライプ模様で
デビルウィングと呼ばれる尖った胸ビレと背ビレは独特な姿は存在感があり人気があります。
ブラジルの河のイメージですとブラックウォーターのような弱酸性の軟水的な水質を想像しますが、
彼らが居るところの水は、山の湧水が流れている場所なため水はとても澄んでおり、
日本でいうところの奥多摩のような場所で、水深は浅く、流れが速く、水温も低いため、
ペーハーがそれほど低くない非常に好気的な溶存酸素量の高い水質といった感じです。
このことから夏場はエアコンや専用のクーラーなどで冷やしてあげる他
エアーレーションにより曝気を行うことで、熱い時期は対処してあげたいです。
余談ですがこのリオ・デ・ジャネイロ産バルバーは近年、幻になりつつある品種で
工業廃水や生活排水により河川の汚染が進んだことでその生息数が減ってきていたり、
ブラジル政府の法の改定によりこの魚自体の出荷が難しくなっていることで、
見る機会が劇的に減ってしまっています。
今回は33匹来ていますが、いつ来なくなるともわからないです。
待ち望んでいた方はぜひこの機会にお見逃しなく!
コリドラス・ナッテレリー
こちらは現地でバルバータスと同じ水域で泳いでいたナッテレリーです。
グレーのボディーとジャンクションに黒いストライプが入るだけのシックなリドラスですが、
自然下では太陽光を反射するとこのストライプがメタリックグリーンに輝き美しいです。
コリドラス・ポリスティクタス(パンタナール産)
飼い込むほど焼いた飴のように褐色味を帯びるその体色から
『通称:飴コリ』の異名を持つコリドラス。
本種はバルバータス達とは違い濃い目のブラックウォーターに生息しており
水の色と体色が同化して外敵から見えにくいようになっています。
体質は丈夫な方でわりと高い水温にも耐性があり、日本の硬い水にも難なく馴染みますが、
マジックリーフやアルダーシードなどで作った弱酸性の軟水は彼らとしては望ましく
出来ればそうした水づくりを心掛けてあげたいですね!
コリドラスSpアルボリネアータス
コリドラス・アルボリネアータスのインボイスネームで入荷。
アルボリネアータス種(旧シングーエンシス)はもっと細身で
全身に細かいスポットが入り、尾筒付近より頭部に多くスポットが
点在する種であるため今回の物とは別種になります。
本種はポリスティクタスと同じパンタナール産で
体色もそれと酷似していますが、本種の方が体高がやや低く、
頭部のドットが薄いことや、口元の筋が明瞭に入るためわずかに
おちょぼ口になって見えるなどの差異が見られます。
ロイヤルアレンカーレッドディスカス(クリペア産)リアルタイプ
サンタレン北側アレンカー地区には湖(ラーゴ)が多く点在する地域があり
南岸にイナヌなどを含むグランデ、そして北岸に今回のクリペアはあります。
この付近のディスカスは地肌が赤みを帯びることで有名ですが、クリペアは
ここ最近全くと言っていいほど来なくなってしまった幻の産地で
クリペア産のソリッドタイプは炭火のように『燃えたぎる炎の赤』と
称されるくらい真っ赤な体色になります。
今回のタイプはロイヤルブルーのような青いストライプが綺麗に出ているもので、
水に馴染むと赤味はもちろん、青い部分が光沢のある美しい発色をするようになり
その神秘的な発色はゆったりと優雅に泳ぐ姿と相まって見ていてとても癒されます。
またこのクリペア産はサイズが極端に大きくならず、年数が経過してもずっと若々しい
状態をキープしやすいという特徴がありそこもこのクリペア産の魅力といえます!
次回入荷未定な種もございます!
少しでも気になっている方は、一度当店まで見に来てください!
以上、幻の産地のお魚達の紹介でした!