皆さん、こんにちは!
新宿店水草担当 黒澤です。
最近、店頭の水槽をレイアウトする機会が多く
ルンルン気分です♪
そしてまた、新しく水槽を立ち上げたので
そのご紹介をさせて頂きます!
さて、それでは今回使用する水槽ですが
このセットを使います。
サイズは60㎝です。
このセットをお買い上げいただければ
熱帯魚を飼育できる設備を一気に準備することが出来ます!
また、水草の育成についても申し分ないライトがセットになっていますので
熱帯魚飼育や水草レイアウトの入門としても、
とてもオススメできるセットです!
水槽、ライトをセットしたら
レイアウトの仮組みです。
今回のレイアウトは水草をたくさん使って
水草の森を作るというテーマで作っていきます。
素材である「青龍石」を
イメージに合わせて並べていきます・・・
私は仮組みがあまり好きではないので
この程度で終わらせてしまいます(笑)
仮組みの段階でベストな位置に組んでも
本組に移行する際に動かしたりでズレると
ものすごく萎えるので・・・
上から見るとこれだけです。
メインで見える石に加え、奥へと続く道を表現する部分に
溶岩石を置いただけです(笑)
そして砂を入れていきます。
砂はADAのアクアソイル アマゾニアと
前面に敷く化粧砂としてADA ラプラタサンドを使用します。
当店で販売している
ガーデニングスコップがとても使いやすいです!
スコップの大きさも3段階あるので
一気に大量に入れたい所から、細かい所まで使えます。
また、石どうしをしっかりと付けたい場合は
アクアリウム用の接着剤もご活用ください。
素材どうしの接着であれば「MXBON」がオススメなのですが、
すでにこれを使用して作成したレイアウトがございますので
コチラを参考にご覧ください!
さて、話を戻しまして
砂を入れつつ、構図を組み上げていきます。
青龍石だけでは隙間ができてしまい、
そこからソイルが漏れ出てしまうので
溶岩石を挟み込み、ウールマットを大きさに合わせて切り、
薄く割いて詰めていきます。
これで漏れ防止と土台の安定も図れるので
しっかりと行いたい工程です。
個人的にはこのタイミングが一番、
レイアウトを作りで好きな工程です(笑)
自分のイメージ以上に
石がかっこよく映えてくれている気がして
最高です!
上から見ていただくと分かる通り、
右奥にソイルを流し込んで左へ均していっています。
左側の石を持ち上げている溶岩石が気になりますね(笑)
今の段階ではすごく目立っていますが、最終的には
化粧砂に隠される予定です。
1段持ち上げているのは「道の表現」の為です。
奥行き感を感じさせるための基本的なテクニックである、
後ろに行くにつれて高くなるように砂を盛る
を砂の無い状態でイメージしやすくするためです。
道の奥の石はここまでしか作りません。
バックスクリーンに向かってどこまでも続くような1本道を表現するのが
王道ですが、今回は後ろにたくさんたくさん有茎草を植えたかったので
水槽の手前半分辺りで道を切ってしまいます。
そのかわり、道の先を洞窟のように暗くすることで
道が続いているようにしています。
左下の部分です。
こういったところまでしっかりと
土止めをしないと後々、大変です。
1段目の完成です。
先程の左下部分です。
ソイルと化粧砂がきちんと分かれています。
ここで見慣れない物体が出てきましたが
土をより高く盛る為の工夫です。
1段目を作った後、そこへ仕切り板を差し込みます。
これで下段のように前後が仕切られます。
すると後ろ側へは仕切り板の高さ分、土を高く盛ることが出来ます!
石も組み合わせながら、
仕切り、土を盛り。仕切り、土を盛り・・・
こうして構図を作り上げました!
よし!それでは植栽です。
どこに何を植えるのか、日をまたいでしまったので
忘れないように札を立てておきました。
(物忘れの激しい私の補助なだけ・・・)
しかし、これがまた
やった後に見てみると
育った後のイメージがしやすいことこの上なかったです!
これはある程度水草を育てたことがある方にしか
感じて頂けないかもしれませんが、オススメです。
どれをどこに植えるか、という事を
水草を使わずにシミュレーションできるので
手軽で何より面白いです!
前景草を植える予定の場所も区切ってみます・・・
花壇を眺めているようでとても面白いです。
そうこうしているうちに植栽箇所も決まったので
植える水草の処理をしていきます。
–前景草–
・BIO ニューラージパールグラス
・BIO ショートヘアーグラス
・BIO スタウロギネ・レペンス
–中景草(活着系)–
・アヌビアス・ナナ ミニ POT
・ウォーターフェザー 石付き
–後景草(有茎草)–
・BIO グリーンロタラ
・PIXY ラージパールグラス
・PIXY ロタラsp.Hra
・ロタラ・ナンセアン
・ルドウィジア・オバリス
・オレンジミリオフィラム
・佗び草 キューバパールグラス(特殊な使い方をした為、後景草としています)
※BIO、PIXYは組織培養水草です。
これを処理して・・・
有茎草は写真のように長さを揃えて短く切り、
下葉を指で擦り落とします。
下葉は光が遮られ枯れてしまいますので、
先に綺麗にしてしまいます。
アヌビアスは溶岩石に巻きつけたものと
ばらしたものをそれぞれ準備しました。
溶岩石はそのまま置き、大きな茂みを作り
ばらしたものは石の隙間などに挟み込むような使い方をします。
組織培養のショートヘアーグラスは
培地を軽く手で取り、ハサミでそのまま切り分けました。
この草は石に沿って大まかに植える予定なので、
ハサミで高さが揃ったままにして使いました。
ニューラージパールグラスは
流水で培地を洗い流し、手でちぎりました。
その他の有茎草もこうして処理します。
水草ごとに寒天培地の成分を変えているようで
物によって色や硬さが変わります。
流水に当てながら手で軽くこすります。
ハサミで切るのと
手でちぎったものの比較です。
どちらで処理をしても草の成長には影響ないので
お好みで試してみてください(笑)
では、水草の下ごしらえが済んだので
植栽です。
前景草はADAのプロピンセットで植えていきます。
長さもあり、先が細いので前景草などの細かい作業向きです。
植栽前には霧吹きで全体を湿らせ、化粧砂の高さくらいまで
水を入れます。
霧吹きしたら、紙を敷き詰めます。
ここで使用したものは水草をお買い上げいただいた際に乾燥しないよう包んでいる保水紙と呼んでいるものです。
水草をお買い上げいただき、そのままこうして再利用して頂けるとお得です(笑)
全く水が入っていない時は
バケツからプラケースで水をすくい取り、
保水紙やキッチンペーパーなどをワンクッション挟んで入れます。
前景草を植え終わったらさらに水を追加して
有茎草を植えていきます。
水位を高くしながら植えていきます。
水を満水にしてからでは手が動かしずらく、
水草も浮き上がりやすくなり作業しずらいです。
そして佗び草キューバパールグラスです。
この草は一般的に前景草として使用されることが多いですが、
今回はソイルを高く盛った頂点に使用するので、後景草となります。
その為、「特殊な使い方をした為、後景草としています」と表記しました。
ソイルを高く盛ることで
前景草も後景草として使えるようになるので、
普段とは違う水草の使い道ができ、新しい風景を見たように
気持ちも高揚します!
植栽が完了した後は白濁りで見づらいですが、
1週間の毎日水換えを経てぐんぐん育っている現在の状況が
コチラです!
目線を水槽に合わせて頂けると、
たくさん植えこんだ後景草の迫力と綺麗さを
感じて頂けるかと思います。
そして、これはもちろん
まだ完成ではありません。
これからはトリミングによる水草による遠近感の演出を
課題に維持をしていかなければなりません。
水草が生え揃い、完成したその際は
またブログでご紹介出来たらと思っています。
それまでの作成期間にはぜひともご来店頂き、
このレイアウトの成長を見守って頂けるととても嬉しいです!
また、有茎草をたくさん使っていますので、
皆様のレイアウトのご参考にも宜しくお願い致します。
それでは、皆様のご来店をお待ちしております♪