これから引っ越しシーズンになりますので、魚の移動についての質問をいただくことが多くなります。
今回は基本的な魚の引っ越しについて簡単にご紹介します。
※お魚や移動方法、移動時間などによりアドバスが変わりますので、詳しくは店頭にてご相談ください。
流れとしては
・水抜き(飼育水を7~8割抜いて、できる限り全部引っ越し先へ持っていく)
・魚の捕獲(大きい網で素早く救うのが大切なポイント)
・水槽の移動準備(砂は抜いて空の状態で移動しましょう)
・移動場所に水槽設置(ヒーターやポンプの通電忘れに注意)
・一週間しっかりと観察
となります.
お魚を移動するときは、酸素を入れたビニールパッキングがおすすめです。
あまり知られていませんが酸素ボンベや魚袋も販売しております。
このパッキング法ならかなりの時間袋のままでも大丈夫です。
コトブキ 携帯用酸素ボンベ 1540円
約4Lの酸素がはいっているボンベです。
ストローノズルもついているので、ビニールに入れやすいです。
魚用のビニール&輪ゴムセット(サイズにより35円~)
熱帯魚販売用なので移動に適しています。
トゲのある魚や大き目の魚は2重にして使いましょう!
お魚は種類ごとに体表の硬さが違うので1種類1袋でパッキングします。
スリムネットしなりシリーズ
忘れてはいけないのが、魚を掬う網です。
お店の販売水槽は45×30×30センチ水槽が多く、スリムネットしなり Mサイズを使っています。
長く追い回すと弱ってしまうので、網で追い掛け回すのではなく網に追い込んで掬うのがコツです。
片手で網を構えて、片手で魚を追って網の方に誘導するイメージです。
お魚を掬うのが苦手な方は、ワンサイズ大きい網を使ってください。
番外編 O2ストーン
O2ストーンという粒状の酸素発生アイテムもあります。
小さい魚を数匹を運ぶときに使ってください。
酸素発生量が少ないので何匹も入れると酸欠になってしまいます。
酸素供給能力は上で紹介した酸素ボンベの方が圧倒的に良いです。
擦れ傷防止の粘膜保護剤
魚を複数匹入れるときは擦れ防止に粘膜保護剤つかいましょう。
擦れ傷による移動後の発病が少なくなります。
水替えプラスは粘膜保護を強化していますので、特にオススメです。
規定量の2~3倍入れて移動すると粘膜トラブルが軽減できます。
移動するときは
保温にはクーラーボックスや発泡スチロールがあるといいですね。
アウトドアショップやホームセンターなどで探してみてください。
状況に応じてカイロや温水を詰めたペットボトルなどを用意して保温してあげましょう。
26度で移動できれば一番良いですが、18度以下にならないように温度管理をしましょう。
引っ越し後の水槽環境はバランスを崩しやすいので、バクテリアの素、ゼオライトや活性炭などの吸着ろ材を使いましょう。
一度バランスを崩すと立て直すのに時間、費用、魚へのストレスが多いのでしっかりとケアしてあげましょう。