テトラ ATシリーズを筆頭に小型水槽では定番の外掛けフィルターですが
フィルターカートリッジを交換すると、せっかくろ材に定着した
ろ過バクテリアがいなくなってしまい不安定になることがあります。
そこで提案したいのが外掛けフィルターのパワーアップです!
30センチ水槽向け テトラ AT-30
このフィルターが定番なのでこちらを使ってご紹介します。
カートリッジ内に入っている活性炭は1ヶ月もしないぐらいで効果がなくなってしまいます。
その為、小まめな交換が大切なのですが、フィルターカートリッジに住み着いて
汚れを分解していてくれていたバクテリアも、フィルターカートリッジを交換したときに
捨ててしまうことになります。
フィルターカートリッジは交換しなければいけないのですが、交換するとバクテリアが
減ってしまうという悩ましい状況に陥ります。
そこでオススメなのがオプションで生物ろ過材を使う方法です。
生物ろ過材はバクテリアの定着率が高く、通水性があり劣化も少ない
物がおすすめです。
いろいろな商品を試してみた結果「カスタムインシリーズ」が
最適だと思います。
バクテリアの定着率が高くネット入りになっているので
フィルターへのセットもしやすくろ材の洗浄も簡単に出来ます。
バイオバックJr.にはカスタムイン50
バイオバックにはカスタムイン100が
ピッタリサイズです。
カスタムインの使い方ですが
フィルターカートリッジの前に添わせてフィルターに
セットします。
同時にセットするのがコツで、順番にセットしようとすると
リングろ材が下側によってしまい上手く入らないことがあります。
カスタムインは2~3ヶ月に一度、飼育水を使って濯ぐ程度の軽い洗浄をすれば
長く使うことが出来ます。
おおおよそ1~2年ぐらいで交換すると濾過能力を高く保つことが出来ます。
カスタムインをセットするときに併用していただきたいのが
硝化菌のミクロライブです。
カスタムインと同じメーカーなので相性ばっちりで素早く
濾過能力を発揮してくれます。
ミクロライブは液体なので水槽の容量に合わせて入れてください。
底にたまった汚れのようなものがバクテリアのコロニーなので
良く振ってから濁った状態で入れてあげてください。
外掛けフィルターでもう一つのネックになるのが、ポンプの目詰まりや稚魚の誤吸引です。
これはフィルターの吸い込み口にストレーナースポンジをつけてやることで
解消できます。
スポンジをつけるイメージはこんな感じです。
左から純正スポンジ、社外品荒目スポンジ、社外品細目スポンジです。
スポンジを拡大
スポンジ部分を拡大してみるとスポンジの目の粗さの違いがわかると思います。
純正品はスポンジの目詰まりを警戒してだいぶ荒目ですね。
これだと枯葉は防げそうですが稚魚の吸引防止は難しいですね。
細目タイプはゴミが取り能力に優れますがマメな洗浄を
しないとポンプの流量障害のリスクがあります。
無難なのは粗目タイプのスポンジです。
ストレーナースポンジはゴミ取り能力、稚魚の誤吸引の防止、
目詰まりリスクの少なさのバランスが大切です。
用途や掃除間隔などを考慮しつつ選びましょう。
ちなみに、フィルターの流量パワーが落ちてきたらモーター部分
を交換してあげましょう。
水面に油膜が出るようになったら知らず知らずのうちに
流量が低下して水槽内が酸欠気味になっている可能性があります。
1~2年でだいぶ流量が落ちると思いますのでご注意ください。
コケが出てしまった時や流木のアクが取れないときは、活性炭の増量やリン酸吸着ろ材が有効です。
小型水槽用に作られた「アドソープションカーボン」または「アルジサプレス」は通水性の良いメッシュ袋入りで
フィルターに入れるだけで効果が出ます。
カスタムインとはフィルターカートリッジを挟んで反対側のスペースに入れられます。
上記で紹介したパワーアップ方法でかなり安定したフィルターになると思います。
用途に合わせた組み合わせをご提案いたしますので店頭にてご質問下さい。
小型水槽ならばこのシステムでもほぼ問題ないですが、より安定した強力濾過を求める場合は
エーハイム社のアクアコンパクトや2211などの外部フィルターにシステムアップしましょう。
二酸化炭素を添加した水草水槽などに特に有効ですね。